「もう1年もオンライン英会話を続けているのに、思ったほど話せるようになっていない…」
私自身、まさにそんな悩みを抱えていました。
レッスンもそれなりに真面目に受けて、週2回は欠かさず続けていたのに、ふと外国人と話す機会があったとき、思ったように言葉が出てこなかったのです。
オンライン英会話を続けている人の中には、同じような「話せない壁」にぶつかっている方が多いのではないでしょうか?
この記事では、なぜ1年続けても英語が話せないのか?という疑問に向き合い、その原因と具体的な対処法をわかりやすく解説します。
なぜ1年続けても話せない?ありがちな3つの原因
1. インプット不足のままアウトプットしている
オンライン英会話の多くはアウトプット中心です。
毎回のレッスンで「話す」練習はできますが、そのための材料――語彙や文法、表現の引き出しが足りていないと、いつまで経っても「言いたいことが出てこない」状態から抜け出せません。
たとえば…
- 知っている単語しか使えない
- 何か言いたいけど、文章が組み立てられない
- 聞き取れないと会話が止まる
こうした壁は、リスニングやリーディングといったインプットの時間を確保することで乗り越えられる場合が多いです。
英会話は「話す練習」ではなく「使える知識を増やすこと」が前提。
2. フリートークばかりで成長が見えにくい
自由に話すことは楽しいですし、講師との関係も良好になりますが、フリートークだけでは「新しい表現の習得」や「構文の定着」が難しいことがあります。
毎回のレッスンが以下のようになっていませんか?
- 雑談だけで終わる
- 同じ話題(趣味・仕事・天気など)ばかり
- 訂正が少ない、または同じ間違いを繰り返している
フリートークは、ある程度話せる人には効果的ですが、初心者〜中級者には、テーマや目的を決めた練習の方が効果的です。
3. アウトプットを振り返っていない
話しっぱなしで終わってしまうと、学びが定着しません。
たとえば、「今日言えなかったフレーズ」「講師が使っていた言い回し」をメモに残していますか?
何を話したか、どこで詰まったかを振り返ることで、次の学習に活かすことができます。これをしないと、毎回「場当たり的な練習」で終わってしまいます。
今日からできる!「話せる英語力」を育てる3つの対策
1. インプットとアウトプットの比率を見直す
理想は、インプット7:アウトプット3くらいの感覚です。
「えっ、そんなにインプットが多いの?」と思うかもしれませんが、話せない原因の多くは“ネタ不足”です。
おすすめのインプット方法:
- 毎朝10分の英語ポッドキャスト(初心者なら「Hapa英会話」や「バイリンガルニュース」)
- 好きな海外ドラマやYouTubeを字幕付きで見る(シャドーイングも効果的)
- 単語帳アプリで毎日5単語だけでも覚える
そのうえで、オンライン英会話のレッスンでは「覚えた表現を使ってみる」ことで、定着率が劇的にアップします。
2. レッスンにテーマや目標を設定する
ただ受けるのではなく、毎回のレッスンに小さな目標を持たせることが大切です。
例:
- 「今日は”I’d rather〜”を使う」
- 「レストランで注文する設定でロールプレイ」
- 「昨日観た映画について説明する」
目標があると、達成感もあり、継続のモチベーションにもなります。
3. 自分の会話を録音・メモして振り返る
スマホのボイスメモでレッスンを録音するだけでも、学びが深まります。
後から聞き直してみると、自分では気づかなかった文法ミスや発音の癖に気づけます。
また、レッスン後に「今日使えなかった表現」「講師がよく使っていたフレーズ」をメモに残すだけでも、成長スピードは変わります。
それでも伸び悩むなら、思い切って環境を変えるのもアリ
オンライン英会話のサービスを変える
講師や教材、カリキュラムが自分に合っていない場合、どれだけ続けても成長を感じにくくなります。
「フリートーク中心→目的別教材中心」など、スタイルが異なるサービスに切り替えてみるのも1つの手です。
例:
- 初心者向け → レアジョブ英会話、QQ English、ネイティブキャンプ
- 中〜上級者向け → Cambly、DMM英会話のネイティブプラン
コーチング型の英語サービスを検討する
本気で結果を出したいなら、英語コーチングを使って、自分に合った学習法をプロと一緒に組み立てるのもおすすめです。
料金は高めですが、学習管理やメンタリングがあることで挫折しにくく、短期間で結果が出やすいです。
まとめ:「1年続けたのに話せない」は当たり前。でも変われます
オンライン英会話を1年続けて「話せない」と感じるのは、方法が合っていなかっただけかもしれません。
英語学習は、正しいやり方で継続すれば、必ず成長します。
そして、今のやり方に疑問を感じたその瞬間こそ、次のステップに進むチャンスです。
- インプットとアウトプットのバランスを見直す
- レッスンに目的を持つ
- 自分の英語を振り返る習慣をつける
この3つを意識するだけでも、「話せない自分」から一歩抜け出せるはずです。
おまけ:私が「話せない」から抜け出すきっかけになった3つの学習法
オンライン英会話を1年続けても話せなかった私が、少しずつ「英語で伝える手応え」を感じ始めたのは、次の3つの学習法を習慣にしたからです。
それぞれ、すぐに実践できて、なおかつ効果を実感しやすいので、ぜひ取り入れてみてください。
1. 毎日シャドーイング5分だけ
「発音もリスニングも、最初はマネから始めよう」
シャドーイングとは、英語を聞いた直後にそのまま真似して発音する練習方法です。
最初は聞いて追いかけるだけで精一杯でしたが、1週間続けた頃から、英語のリズムや音の繋がり(リエゾン)がわかるようになりました。
私が使っていた教材:
- YouTubeの「BBC Learning English」や「TED-Ed」(2分〜5分でちょうど良い長さ)
- 「スタディサプリENGLISH」アプリのニュース英語
- NHKの「ラジオ英会話」「英会話タイムトライアル」
- 洋画の好きなシーン(字幕・スクリプトを併用)
ポイント:
- 最初は1文ずつ止めて繰り返す「オーバーラッピング」でもOK
- 完璧を目指さず、5分だけ毎日やるのが大事
この練習のおかげで、聞き取れない単語が減り、会話中も相手の話すスピードに慣れてきました。
2. レッスン前に「今日使いたい表現」を決める「ただ受ける」から「仕掛けて使う」へ
以前は、レッスンに入って講師に流されるまま話していましたが、学習効果が感じられなかったんです。
そこで始めたのが、「今日はこの表現を使う」と事前に決めてから参加すること。
例(実際に使った表現):
- I’m not quite sure, but I think…(自信がないけど答えたい時)
- That’s an interesting point. I’ve never thought about it that way.(相手の意見に反応)
- Speaking of which…(話題を自然につなぐ)
レッスン中にその表現を1回でも使えたらOK、というゆるい目標ですが、
「言えた!」という実感が積み重なっていくと、自然と使える表現の幅が広がっていきます。
3. 「言えなかったことメモ」を翌日の学習ネタにする
「話せなかったこと」こそ、最大の学習素材
レッスンが終わったあと、うまく言えなかったこと、伝えたかったのに言葉にできなかった内容を、メモアプリに残すようにしています。
実際のメモ例:
- 「最近寝不足で集中力が落ちてる」ってなんて言えばよかった?
→ I’ve been sleep-deprived lately, and it’s affecting my concentration. - 「そう思ってたけど、今は違う」って英語で?
→ I used to think so, but not anymore.
このように、「自分が本当に話したかったこと」を後から調べてストックしておくと、次に同じ状況が来たときにサッと使えるようになります。
さらに、それを次のレッスンで使ってみることで、学習が「つながる」感覚も生まれ、モチベーションも維持しやすくなりました。
この3つの学習法は、どれも地味ですが、確実に英語力のベースを強くしてくれました。
英会話の伸び悩みは、「才能」ではなく「やり方」の問題であることが多いです。
- 完璧じゃなくていい
- 量より継続
- 小さな成功体験を毎日つくる
この3つを意識しながら、毎日の学習に小さな工夫を加えるだけで、「話せない」は少しずつ「話せる」に変わっていきます。皆さんも一緒に頑張っていきましょう!
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